市立総合医療センター新設の診療科 お口の専門「歯科口腔外科」
市立総合医療センターでは、開院に合わせて新たに「歯科口腔(こうくう)外科」を開設しました。歯科口腔外科では、口腔外科専門医・指導医1人、歯科医師1人、歯科衛生士1人の3人体制で診療に当たっています。開設から3カ月が経ち、診療体制も安定し、患者さんも徐々に増えてきました。今回は、新設された歯科口腔外科について紹介します。
歯科口腔外科とは
一般歯科は、虫歯や歯周病などの歯や歯周組織の治療、差し歯や入れ歯などの治療を行い、地域の歯科医院が担っています。それに対して歯科口腔外科は、口の中や顎、顔面に生じる腫瘍や炎症、さらには外傷といった幅広い疾患を治療し、一般的には総合病院の診療科として、治療を行っています。
本センターの歯科口腔外科では、口腔や顎に生じるがんや良性腫瘍、顎の骨が腐る骨髄炎や顎骨壊死(がくこつえし)などの炎症、交通事故やスポーツによる顎の骨折などの外傷に対する外科的治療を主に担当します。
また、入れ歯の安定性を高める手術や、顎変形症や受け口などの人に対しては、手術によりかみ合わせを改善する治療も行います。
診療可能な主な疾患(例)
- 口腔がん
- 口腔・顎・顔面の良性腫瘍・嚢胞(のうほう)
- 顎骨骨折
- 口腔・顎・顔面の炎症
- 顎骨骨髄炎・顎骨壊死
- 顎堤形成(入れ歯の安定性を高める手術)
- 広範囲顎骨指示型装置・補綴(てつ)(腫瘍などで顎の骨を失った人への歯科インプラント治療)
- 親知らずの抜歯を含む小手術
他の診療科との連携
本センターは、2市8町からなる県西地域の中核的な役割を担う基幹病院であり、30の診療科を持つ総合病院です。
歯科口腔外科では、総合病院という特徴を生かし、上顎洞炎などの疾患に対して、耳鼻咽喉科などと共同で手術を行っています。
また、がんの治療や全身麻酔を必要とする手術などにおいては、口腔内を清潔にする口腔ケアを行うことにより、誤嚥(ごえん)性肺炎の予防や入院日数の短縮につながるなど、術後の回復に大きな効果があるといわれています。そのため、他の診療科で化学療法や放射線療法、さらには緩和ケアを施行されるがん患者さんに対する口腔ケアを行うなど、他の診療科と連携した治療も行っています。
地域の歯科医院との連携
本センターの歯科口腔外科では、地域の歯科医院と連携して適切な外科治療を行い、治療終了後は地域の歯科医院において継続的な一般歯科治療をお願いしています。
引き続き地域の歯科医院と連携し、地域全体で口腔機能管理を促進する体制を築いていきます。
◆受診のご案内◆
- 受付時間
- 午前8時〜11時
- 診療時間
- 午前8時45分〜午後5時(木曜日は午前のみ)
- 休診日
- 水・土・日曜日、祝・休日、年末年始(12月29日〜1月3日)
※完全予約制で、紹介状が必要です。
−診療科の紹介−
歯科口腔外科
市立総合医療センターの開院に当たり、歯科口腔外科が開設されました。口や顎の腫瘍や炎症、外傷などの口腔外科疾患、さらには化学療法や放射線療法などを受ける患者さんの口腔ケアに対応しています。
歯科口腔外科では内視鏡や超音波検査機器、さらには手術用顕微鏡など、最新の設備をそろえています。
また、正確かつ安全な手術を行うために、手術シミュレーションおよびナビゲーションシステムも導入しています。
今後も、歯科医院との連携を密にして、地域の歯科医療の発展に寄与していきたいと思っています。
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
当科開設から、ほぼ毎週のように「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死」という皆さんにはなじみのない病名の患者さんが来院しています。
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死とは、骨粗しょう症などの疾患で骨吸収抑制薬を使用している、または過去に使用した人に生じる、顎の骨が腐る病気です。突然顔が腫れて膿が出たりすることがあります。手術により歯を失うこともありますが、当科では、かむ機能を残すことを優先し、手術や義歯の作製を行っています。