城下町小田原には、歴史的な風情を感じさせる建物が多く残っています。その魅力を知り、一度足を運んでみませんか。
建物の歴史と特徴
昭和7年ごろに左官業の棟梁(りょう)の自宅として建てられた木造2階建てで、外観は洋館をイメージさせる看板建築の建物です。玄関の床はタイル敷き、天井にはしっくいのレリーフが施され、窓には模様入りのガラスが使用されるなど、洋風の意匠が当時のまま残されています。2階の座敷は数寄屋風の書院造りを基調とし、建具や欄干など、随所に当時の家主のこだわりが感じられます。令和8年5月に、市の歴史的風致形成建造物に指定されました。
ここが見どころ!
店主 飯山さん
建設に関わった腕利きの職人たちによる匠の技が息づく空間は、どこを切り取っても絵になる美しさを持っています。「ここを見て」と特定の場所を提示するのではなく、訪れた人自身が建物内の随所にある職人の粋な意匠を宝探しのように発見し、自分のお気に入りの場所を見つけていただければと思います。
また、建物の周辺には、芦ノ湖を水源とする早川の水を小田原の旧城下町に送っていた水路「小田原用水」や、皆春荘などの歴史的建造物が点在しています。大通りではなく、昔ながらの生活感が残る細い裏道を、小田原用水のせせらぎを聞きながら散策することをお勧めします。