No.1288
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市長連載「誠実・信頼・希望」

小田原市長 加藤 憲一

―地域コミュニティの活力は「楽しさ」から―

私たちにとって最も身近な社会単位であり、支え合いや助け合いを通じて日々の暮らしに安全と安心をもたらす「地域コミュニティ」は、持続可能な地域社会を底支えする基盤です。都市化と情報化が進む中、人と人とのリアルな結び付きが希薄になり、地域コミュニティを支えてきた自治会や民生委員児童委員協議会、地区社会福祉協議会をはじめとする諸団体では担い手不足が深刻化。限られた人たちがやりくりして活動を支えている現状があります。しかし、繋(つな)がり合い支え合っていくこと自体を人々が嫌がっているかといえば、そうではないと私は感じています。それを裏付ける各地でのさまざまな活動に触れることが最近多いからです。

先日、とあるトークイベントにて、市内の地域コミュニティを舞台に展開されている活動の様子を詳しく伺いました。

芦子地区の上谷津自治会では、専用アプリを活用し、地域内の活動情報を共有。子育て世代が中心となり、スポーツイベントやローカルなマルシェ、畑作業や夏祭りなど、いつどこで、どんな活動が行われるかの多様な情報をシェア。団体の壁を越えた参加が広がっています。

久野地区にある潮音寺では、住職とご家族が中心になり「お寺を地域の拠(よ)り所に」をテーマにイベント「てらとわ祭」を開催。音楽、マルシェ、仏具ワークショップや七福神ランなどを境内で展開するユニークな祭り。多世代の住民が訪れ、普段はない交流を楽しんでいます。

国府津地区では、住民主体の「ヤッホー国府津村役場」が数年前に誕生。商店主、地域住民、国府津駅職員、こどもたちなど、多彩な人たちが混ざり合って、まちあるきや「みかん」にちなんだイベント、国府津山の再生、広報紙の発行などに発展中。

3つの活動に共通しているのは「やるべき」という義務感ではなく「やりたい!」「楽しい!」が核にあること。中心を担う人たちが心底楽しんでいること。それが、地域への愛着や帰属意識の広がりにつながり、担い手の拡大など既存の活動にも活力をもたらしていること。こうした新しい動きが、さまざまな形で市内の各所に芽生え始めています。

「楽しさ」が源泉となって、地域コミュニティの中に新たな活力が育つ。市としても、地域の皆さんの主体的な動きをしっかり応援していきます。

※題字は小田原市長

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